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ふるさとで出逢ったマグナ50

2018.03.16

先週用事で故郷の延岡市に帰った。

年齢を重ねてくると色々と私事の雑用が増えてくる。

移動の足に便利な愛用カブを持って帰った。

朝、走り始めてすぐに先の信号でマグナ50が見える・・

あまり上手ではなさそうな後ろ姿に小柄な年配ライダーと判断した。

気にも止めず右折の際に抜いた・・次の信号で停車。

そのマグナ50が横に並び「久留米から来たと?」と急に声をかけられた。

一瞬返答に詰まる・・

「いや車に積んで、です!」と答える。

「今度、コイツ(マグナ50)で福岡まで行こうと思っとる」

「お~、結構な旅になりますね・・(つい微笑む、なんか同じ匂いを感じてしまった)今は道も良くなってますけどね」

(ここから福岡までは片道200KM強の距離!大型車でもちゃんとしたツーリングの域だ)

「コイツ(マグナ50)30Kmだ!そいつ(カブ90)はいいな~60くらいで行けるだろ?」

「でも40Km位は大丈夫じゃないんですかー?」

「そうだな」

「でも上り坂ばかりだとキツイですね」

「そう!」

信号が変わる、お互いに「じゃ、気をつけて!」と別れた。

たった数十秒の出会いと別れ・・ソノ何気ない会話の余韻がのこる・・・

信号をスタート、ローからセカンドに入れいつもよりアクセルを開けてる俺がいる。

清々しい風を切っている十代の頃の俺がいる。

何故かワクワクして嬉しさがこみ上げてくる懐かしい感情

3月のまだ少し冷たい風を感じながらアクセルはトップギアのまま開け続けている・・・。

今日がとても良い日に思える朝だった。

奇遇にも目的地が同じだったマグナ50、歩道に駐車していたのをパシャリ!

 

よく日焼けした黒い顔に無精髭、アドケナイ少年の様な笑顔の爺さんライダー・・

俺もあんな爺さんになりたい、あんな気持を持ち続けていたい!

 

でも調子に乗って飛ばし過ぎ、危うく目的地の市役所を通り過ぎるところだった・・・ヘヘ。