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カブ旅

2017.12.13

12月12日 曇り 極寒

今日は休み、朝からカブツーリングの下見に行く事にした。

小耳に挟んだ荒尾市(熊本県)の「高専ダゴ」と言う店、お好み焼きが旨いらしい・・

冬旅装備のカブC90

食べ物に卑しい俺としては下見がてらツーリング!と思い立つ。

距離にして約50km弱、県道・田舎道をつないで1時間20分の距離。

ビギナーを含めてのカブツーとしてはほど良い距離感だ。

(特に車種制限は無いので厳密には原付きツーリングと言えるが)

今日は今年一番の冷え込み。

久しぶりに耐寒ツーリング、寒い時こそバイク乗りの本領発揮だ。

だてに歳は重ねていなさ、こういう時こそ経験が物を云うんだ・・。

「望むところだ!」なーんて意気込んで装備を整える。

「爺の底力を見せてやる!」

(誰にだろうね・・・?(^. ^”/)

カブには防寒対策仕様のナックルガード装備

(実際はハンドルカバーの方が暖かいんだけど・・どうもイマイチ格好が悪い)

非常時用に予備の燃料をドリンクボトルに入れキャリヤに積み、

念の為に極寒用グローブとカッパをサイドバックに詰め込む。

準備万端「抜かりはない」自己満悦

さっそうと飛び出したは良いがモノノ10分もたたない内に指先が冷たくなる

(ナックルガードに慢心して薄めの防寒グローブが悔やまれる)

積み込んできた極寒用グローブにはめ換えるタイミングを掴めず勢いのまま走り続ける

指先はすでに痛さを通り越し感覚が無くなっている

ただ淡々と走る・・・

街道を外れ山裾に入ると小雪がシールドに当たりだす・・パラパラ、コツコツと嫌味な音を立てる。

気温はマイナスだろう・・休憩をして温かいコーヒーでも飲みたいがコンビニすら見当たらない。

もう自棄だ、意地でも走りきってやる。

諦め気分で工程を半分も過ぎてくると走りのリズムは単調になっている。

あと10km、あと8Km・・5kmとまるでカウンターが進んでいく様に距離をこなしている

ジワジワと染みてくる寒さ増す苦痛は確実にしかも淡々とお好み焼きへと近づいてゆく証し・・

耐える事への怒りがスピードを維持する

叫ぶ!

「腹減ってきたぞ~!」

冷たく激しい風に押し消され虚しい独り言のようにヘルメットの中に響く。

それは到着点での至福の満足「お好み焼き」へと完結する・・・

と、まぁ耐えて苦労して、食べたお好みやきは旨かったと言う事!

何ーンて事はないね・・・おしまい。

*「カブツー 高専ダゴ行き」は近日実行しまーす。