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最近の情けない話・・・「NEVADAを舐めるなよ!」の巻

2017.09.11

七月末日

夜、宗像まで行く用事が出来た・・

ネヴァダの調子見がてら店が終わってからぶらりと走ることにした。

最近はよくネヴァダに乗る・・お気に入りだ

 

いつもより早く店を閉め、まだ明るい空を感じながら走りだした。

ほのかに紅ねづく雲を眺め「イイね~!」なんて呟きながら・・・県道を走る。

久留米から宗像まで距離にして約70Km下道だと2時間。

混雑する国道を避け裏道で行くことに・・・

店を出てすぐ北上、農道から県道を経て筑後小郡・筑紫野・太宰府・夜須町・古賀町の行程。

渋滞はひたすら路肩をすり抜け信号で先頭に出る。

青で早めにシフトアップして快適な走行スペースを維持する。

(要は先頭に出るだけなんだけど)

廻りの車よりほどよく速いスピードで走る。

前に見えてくる車に追い付くと抜く、繰り返し維持するいつもの身勝手ペース・・

(でも気は使ってる、スリ抜けは静かに滑らかに対向車線から抜く時は離れて距離を取り・・
それでも気に障るだろうな・・そんなに飛ばす訳ではないが廻りに車がいるのが嫌いなんだ。)

「いつまでこんな走りしてんのかね・・」って自問自答繰り返しながら暗くなっていく県道をひたすら進む・・・

最近この距離の下道移動は久しぶり、いつもは「時間の節約」とつい高速に乗るのが常だ

「イカンな!そんなつまらん乗り手じゃ・・」自己反省も自己嫌悪も絡みつつ往路はこなしてしまった。

 

用事を済ませた頃にはそこそこの時間になり帰りは高速に乗ることに・・・

いいペースで国道を移動し高速に滑りこむ。

インターから大きくRを描き走行ラインに向かってアクセルを力強く捻る。

ネヴァダは元気よく唸りを増して答えてくれる。

加速するネヴァダ、80・・100・・110Km+α・・

荒振れていたエンジンの振動が穏やかになる。

(モトグッツィの個性であるVツイン、

3000回転より振動が消え穏やかでマイルドになるのが特徴)

このくらいが気負わず走れる限度かな?

襲いかかるように纏わり付く風に力みながら少し伏せる・・

「この戦っている感が良いんだよな~」なんて、つい呟いている。

いいペースで走ってると後ろからライトのやけに明るいクルマが近づいてきた。

「なんだよ?」ミラーはブレて見えない。

加速を乱さないリズムで半クラ・アクセルを瞬間緩め確認する。

車種はランドクルーザー、シャコタンにワイドタイヤ・・「こら!寄り過ぎ!!」

「ライト眩しいし、威圧感ありすぎ!」「先、行きゃいいだろ!」

道を譲るが譲れば譲ったで中々ペースを上げない。

間合いが悪く邪魔!抜くとすぐ後を付いてくる・・

「なんだよ、付いて来るなよ、俺をペースメーカーにすんな!」

「なんか嫌だなーお前、ネヴァダを侮ってる?」

確かにねこのバイク、ツギハギだらけ・変なデザイン・歪んだリヤフェンダー・カッコ悪いよ。

 

「まだ修理中なんだよ!」なんて声出して訴える。

どうせ聞こえないし・・

「エェイ!」アクセル全開

激しく雄叫びを上げるエンジン、一気に激しさを増す風

スピードメーターの針は振れながら気後れした様に上がっていく。

コイツ高速あんまり得意じゃないけど ・しゃー無い・よね。

さすがに法定速度プラス半世紀のスピードだと

Fフォークは暴れるし、車体は揺れるし、

出来の悪いRサスは不意に来るギャップで唐突に着きあげられる・・

うまく吸収できずに大きく振られる。

二三度揺り返しがきて収まりが悪い。

「真っすぐ走れねー!」

大したスピードじゃないのに意外に怖い。

いつ来るか分からないギャップにビビって

「これ以上キツイの来たらヤバイよな」

・・・ヤッパ足廻りイイの入れたい・・・

思いっきり身を沈めてしっかり全身でホールド・・・・しがみつく。

(これじゃ・・ライデイングフォームなんて言えねー!?)

振動で頭まで振れて視界の全てがブレている。

振れるミラーの中で遠ざかるヘッドライト・・「ネヴァダをなめんなよ!」

「コッチは体張ってるんだよ・・」と呟き、ひたすら飛ばし続ける・・

振動ビリビリ!エンジンバゴォーン!

体感劣悪ヒデー!

勢いづいた気持を抑えるきっかけを作れず一気に久留米まで走りきった。

ヘルメットを脱ぎホット一息

「ヘッヘッヘー今日はおしまい」なんて、自己完結!

 

 

二日後・・

何気なく目に入ったネヴァダの姿に???違和感
(サイドスタンドが深く傾くので気づかなった!)
なんと左側のサイドカバー無い!・・???
高速で落とした!と思う・・・・
あの時調子に乗って飛ばしたからだ。
天罰だ・・頭クラクラ「ギヨェー!!」である。
もう手に入らないサイドカバー!
ノーマルのエンブレム付きの大事なカバーだったのに・・
前回なんとか手に入った右側カバーもブランク(無塗装)なのに・・

・・後悔!!!

落ち込みながらも気を取り直してアルミのサイドカバーを自作しようと作業中・・
廃棄用のカルフォルニアⅢのカバーが目についた。
なんとか収まりそうなので取り付ける事に・・
悪戦苦闘の末に専用の取付ステーを作成、付いた!

 

カルフォルニアⅢサイドカバー

一件落着???・・・ちょっと引きずってる情けない話。