独り言「Lemans の嫌なトコ・・」
2019.03.31
納車も間近いLemans1000(決して誰のとは言わないが・・・)
動いたり動かなかったりのボルトメーター、導通不良の修理
フロントカウル外してケーブル外して・メインキー外して・ナット緩めてメーターケースごと外して
やっと分解に辿り着く。
で、開けたはいいけど・・・
分解したのがキッカケで色んな所がオカシクなる。
チョットした接触不良とは思うのだがパイロット球があちこち点いたり点かなかったり・・
仕方無いので一個一個電球チェック&配線チェック&ソケットチェック!
トドのつまりソケット端子の劣化・さび・摩耗だと判明する。
怪しい部位は全部新品にすればそれで済むのだが・・・
元来貧乏症のワタクシとしては分解して錆を磨き・摩耗部分を修正して・・と、
修理屋としての情熱がフツフツと湧き上がってくるのです。
一個一個分解して接触部分を綺麗に修正、導通を確認して組み上げる。
だが組むと点かない!また分解修正して確認して組み上げる、また点かない。
本当に努力が報われないバイクだな~!
でもその努力の繰り返しの先に仕上げた到達点、至福の喜びがあると信じて・・がんばる。
そんなこんなで、時間を浪費してやっと組み上げ取り付けた。
さあ最終仕上げ~シートに跨がり・・ハンドル握り、ポジション決めて・・確認するLemnasのメーター・・・
「ありぃ・・・!?」なんかボルトメーターが少し傾いている。
「ううーン!」あれだけ大変だったのにー!
駄目だ、こりゃ、「我慢しよう!」・・・でも、やっぱり我慢で・き・な・い。
結局また①からやり直し・・・気を取り直してやりますか!
夜の作業場に響く独り言・・「ええい、もう!Lemansって嫌だな」
でもホントは自分のミス・・・
と言う、情けない話。
P.S
再作業開始からたっぷり時間を掛けてちゃんと仕上がり~。
(でもね~この作業、アフターサービスなんだよね・・・)
ネバダにバンバン!
2019.02.10
先日、友達にサイレンサーをもらった。
SUZUKI BanBan200用の社外サイレンサー
俄作りのサイレンサーだったネヴァダには「棚からぼた餅」の話!
早速、その日の夜 すぐに取付~!
(ネヴァダのサイレンサーは片側だけノーマルの凹んだ物を切り詰め手直しした物、
形も異常に小さく容量もなく音も気に入ってはなかった)
意外にちょっとした加工で付いた。
翌日 2月5日
今日は休み、昼から時間も取れたし試乗がてらプチツー決行!
以前から気になってた北熊本の「浄心さんの楠」を尋ねることにした。
久留米から南下すること距離にして90Km弱、下道で片道2時間ほどの旅路。
楚々くさと冬装備に着替え独り言のように確認事を呟きながら準備する。
暖気を済ませ待機しているNEVADAにドッかと跨がり
「さあ、行きますかね!」話しかけるように囁いてクラッチレバーをgyっと握る。
ストロークの大きいチェンジペダルをユックリ踏み込む、
まだ温まっていないミッションギヤは重く鈍い動きと硬いタッチで足先に訴えてくる。
なんとかローギヤに入った事は確認しなくとも「ゴツッ」と構えたような挙動で股の下から答えてくれる。
・・「いざ旅立ち!」アクセルを少し開け半クラを多めに使いユックリ繋いでゆく。
スルスルッと車体が前に押し出るように滑る「おおっ」スタートからトルクを感じる!
「サイレンサーの容積が増えたからだな・・」
「音もイイね~」
ナーンて自画自賛ぎみでご満悦になっている。
市街地の車の多さと遅いペースにウンザリしながらもチョット使える中速域の加速に
「中速域の加速も仲々・・」云々と思考しながら移動する。
混み合っている街を抜け郊外の県道に入る頃にはいいリズムの走り。
試走中なのも忘れ加速とコーナリングを楽しんでいる・・気持ちはチョットした旅気分。
主道路を避け旧道、抜け道、と繋いでゆく・・車も少なく信号も無く、思い通りに走れてなかなか快適である。
時間も忘れ走り廻ってるうちに一時間半足らずで到着、意外に早かった。
寂心さんの樟」はこの場所に静かに佇んでいた。
その姿は幾多の時代を超えてきた風格と威厳が有りどこか厳かで凛々しくもあった。
穏やかなその空間に隣接して緑地公園もあり、その然りげ無さには当ご時世の営利的俗っぽさも無く
あまり期待せずに訪れた俺としては意外に心地よく気に入ってしまった。
無性にコーヒが飲みたくなり近くのコンビニまで行きカップのまま胸ポケットに押し込み
こぼれないように冷めないように慌てず、焦らず、急いで、飛ばして?
暫し寂心さんの木陰で憩いのひとときを楽しんだ。
また来よう、今度は皆で!
2018年 今年、最初で最後の林道を走る!
2019.01.18
今年(2018)はOFFを走らなかった・・・
「このまま終わる?俺のオフ人生」なんて考えたり・・・
そんな気持ちで迎えた12月、意外にも林道話が持ち上がった。
「おーォ♪」今年の締め括り、「行かなきゃ~」と奮起!
暮れも押し迫る12月23日メンバーも集まり「椎葉林道ツー」決行。
当日、天気はなんとなく怪しい・・・でも前日までの雨予報よりはマシ
何とかなりそうな空模様。
ほぼ一年半、久しぶりの林道・・走る前から不安が。
何なんだろうね~この不安?
うまく走れる・・か?・気力が続くか・無心に走れるか
かっこ良く乗れるか・衰えていないか・・・
こんな諸事情なのかな?(俺の心の中は)
そんな不安と疑問を抱えて走り始めた。
荒れた路面に揺れる車体・久しぶりの加速に戸惑う思考・・・意識してライディングに集中する。
少し緊張しながら走り始めたはずが気が付くと迷いや不安は消え去り無心で走っている。
そのライディングは弾ける心を持っていた懐かしい俺と交差する。
「オ~^o^ 」ヘルメットの中で自然と声がもれ頬は少し緩んでいた・・
(ふと湧き上がった感情は未熟な頃の俺を思い出し少し照れくさく・・そして恥ずかしくもあった)
フルスロットルで振れるステアリング・不意に裏切るように暴れるタイヤ、唐突に跳ねる車体、
その瞬間瞬間のアクションと格闘している。
動作は自然にこなし思考は停止「そうそうこの感じ、この感覚!」
夢中でスロットルを開け陶酔していく。
弾く様に振れていたハンドルはシナルように滑らかに・・
暴れる車体はリズムを作り・・急にグリップを失っていたEDタイヤVE33はスライドを伝えてくれる。
「よし!そうだ、これだよ!」身体が馴染んできている。
そう、山を走るにはこのタイヤがイイ!
山を走り始めた1979年・・
初代XR250時代から変わらずI.R.C(当時は井上だった)のVEを履き続けている。
色んなMX・E/Dタイヤを試したが結局このタイヤに戻ってしまう。
際立つ特性はないがXR250のマイルドなエンジン特性には相性がよく
色んな路面で接地感が掴みやすく安定しているこのタイヤが好きだ。
「まだまだ、(俺)イケるやん!」
霧中の小雨状態、悪条件の林道、良いペースを作って走り抜けて行く。
そんな勢いでも意外に疲れも感じず午前中は走り切れた。
昼を挟んで中盤こなし終盤迎えた最後の峠、
勢いつなぎノリよく走っていると不意にE/Gストール!
疑問に思いながらも再始動、リズムを戻す間も無く再停止・・・
何とか越えた峠の下りまたもや再失火・点火系トラブル!
その場で応急修理を試みるが原因不明・‥修理不能。
仕方ないので押したり牽引したりトライするも結局非効率で断念・・・バイク放置!
そう言えば・・今日は朝からヘマばかり。
出口の高速インターは見過ごすし、コンビニでは買い物忘れるし、バイクの保険は入れ忘れるし、
「今日は何かやらかすぞ」なんて皆思っていたんだって!・・・あとで聞いたんだけど。
そんなこんなで暗くなり、とどのつまりは夜の林道二人乗り・・
フラフラと頼りなく振れるライトの筋と闇夜に響くアクラポビッチのサウンド。
荒れた路面に惑わされる排気音は意外にも低く不安定で頼りなくそして物悲しい・・・
暗く霧で曇った排気音に紛れて濡れたヘルメットの奥から「いつまで乗れるんだろう・・?」と
吐き出すように問いててきた。
(こんな最悪の悪条件、夜の、雨で、霧の、林道二人乗り!
じっとり濡れてこんな時にそんな会話するか?)
うまく答えられず「な~に言ってんの、まだまだイケるぜ!」なんて答えた。
本当は俺自身への直球の問だ。
なぜ乗るのか?なぜ続けるのか?・・・誰も教えてはくれない。
迷うなら降りればイイ!
悩むなら留ればイイ!
疑問を感じるなら距離を置けばイイ!
答えは自分の心にあるさ・・・
なーんて、かっこいい事言ってるが現実は厳しかった。
・・夜の林道二人乗り、拡散ライトに惑わされ見えぬ轍でフロントとられアッと言う間にグジャリ転(ゴケ)。
二人仲良くバイクに挟まり押し競(くら)饅頭。
真っ暗闇に空向くライトに泥濘(ぬかるみ)林道、爺とおやじの悲惨な叫び。
「ゴメン!イテ、テ、テ」「熱チチィ、熱ーい!足退けろ、足!」
「ガハハハ・・・」
気を取り直し下る峠道、ふと目に入る遠くにキラリと明かり、それは麓より登りくる車のライト。
そして迎えるは輝く眩い神の光の如く。
迎えの使者(使車?)ハイエース!
「オー、やったね。迎えの車」
いつの間にか雨も上がり・・・ホッと一息安堵の笑顔。
まあ、それからが長いんだけどね・・
放置車両XR回収紀行(奇行かな?)
ハイエースのデカイ車体に不向きな林道
苦手な路面にトコトコ走り・・走るスピード徐行以下!
遅れ遅れて帰りは夜中。
回収・お迎えの皆さん、本当に有難う。
独り言
タンデムステップの無い林道二人乗りは意外に辛く、
二人分のリュックを背負い重い装備でシガミツキ、低い車高の足上げはまるで我慢大会。
疲れた足は荒れた路面に引き摺られバイクが振られ定まらない。
重いブーツでの足上げはものの数分も続かない、すぐにねをあげ乗車拒否!
疲れちゃタンデム、辛くて歩きの繰り返し、トボトボ歩きの行く先は残り林道20Km
二個のリュックに前かがみ、暗闇にヨタヨタ歩く60爺の哀愁姿
「歩きで、こりゃ~5時間かー?」
楽しくなるね・・・この歳で!
追伸
先日久しぶりに昔の部下に誕生祝いのメールを入れた・・・
今は同業者のその部下は、仕事の悩みかバイクの悩みか
「いつまでこんなんやってるんですかね?」とメールで聞いてきた。
「俺たち生涯現役さ!」すぐに返信、答えは出ていた。
ソイツにとって良いアドバイスかは解らない・・
でも俺なりに長い歳月を経てやっと導き出した答えさ・・・・。
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